
寄稿 日中観光交流促進団を迎えて
栃木観光ルネッサンスフォーラム
顧 問 国 会 議 員 団 代 表 |
遠藤乙彦氏 |
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「二○二○年に、中国人の海外観光客は年間一億人を突破する」とは国際観光振興機構の予測である。観光業にとって何と魅力的な話だろう。
本県には美しい自然、温泉、ショッピング施設、世界遺産など中国人に喜ばれそうなものがたくさんある。多数の中国人観光客を誘致すれば、活性化の大きな起爆剤となる。
そんな思いで発足したのが栃木観光ルネッサンスフォーラムによる中国人観光客誘致推進プロジェクトである。幸い国土交通省との共同事業となり、県内各機関や県民の大きな支援を受けスタートした。
その一環として中国全国人民代表大会常務委員会の許嘉●(王扁に路 きょ・かろ)副委員長を団長とする二十四人の代表団が今月八日から十日まで本県を訪れ、大きな成功を収めた。私は全行程に同行した。
一行は、旅行会社幹部、北京、上海、敦煌市の幹部、学校関係者、ジャーナリストなどで、さまざまな形で観光交流に携わる人たちである。
知事との会談、歓迎レセプション出席、那須、塩原、鬼怒川、日光の視察、日中民間観光交流に関する「栃木宣言」発表など多忙な日程をこなす中、ショッピング施設では中国人の購買力をまざまざと見せてくれた。
本県に対しては大変よい印銀を持ったようである。許団長は「県民の熱烈歓迎で、私たちはすっかり解かされてしまった。栃木の人々には温かい心があると強く感じた」と語った。
また、「美しい自然や温泉などだけでは飽きられてしまう。外国人観光客は異国情緒豊かな地域文化の魅力や、人々の温かいもてなしの心に惹(ひ)きつけられ、リピーターになる。栃木県にはそれらがふんだんにあり、大きな可能性を秘めている。それらをもっと外国に強力に広報宣伝するべきである」とアドバイスした。
さらに「訪日観光客数を二〇一〇年までに一千万人に倍増させるとの日本政府の目標は、中国が協力すれば必ず達成できるし、たぶんそれ以上の数字になる。栃木への観光客誘致は、自分もできる限りの協力をしたい」という大変力強いメッセージを県民に寄せた。
許団長は、同行した中国大手旅行社の首脳に、今後日本への修学旅行を扱う場合、三分の一を栃木県へ回すよう指示。また、中国国内で修学旅行に特化した旅行会社を設立するアイデアを提案し、自身も全画協力したいと述べた。
中国人記者には、記事を書く際に、総括的印象ではなく、たとえば那須、塩原、鬼怒川、日光、と個別に特色やアピール点を書いてこそ、栃木県を効果的に広報する役割を果たせるのだと指導していた。
わずか三日の滞在ではあったが、県民挙げての歓迎の心が伝わり、これからの本県の観光振興に大きなインパクトをもたらすと確信する。
来月八日から十四日には百六十人規模の栃木観光ルネッサンスフォーラム訪中キャラバン隊を北京、敦煙に派遣し、本県の観光PRを行う。今回の来県を通じて生まれた心と心のきずなを大切にし、さらに大きな実りをと考える。
| 2004/9/22付下野新聞 |

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