
本格化するFTA(自由貿易協定)
「課題と展望」
―党推進PT座長 遠藤乙彦衆院議員に聞く

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開かれた市場へ改革急務
「東アジア共同体」への足掛かりに |
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―公明党のFTAに対する考え方と取り組みは。
公明党はFTAを今後の日本再生に向けて重要な役割を担うものとして重視し、昨年2月に党内にプロジェクトチーム(PT)を設け、積極的に推進しています。
FTAの意義については、(1)日本経済活性化のための促進剤(2)構造改革の推進役(3)「東アジア共同体」構想実点への足掛かり―という大きく3つの視点が挙げられます。
90年代以降、長期に停滞した日本経済を活性化させていくには、FTAを通じて広く世界に市場を拡大し、関係を強化していくことが不可欠だからです。
また、構造改革を進めなければ日本経済の成長・発展はなく、今後、農業分野や労働市場の開放などが重要なテーマとなります。
さらに、FTAを通して東アジア各国が経済交流を深めていく中で、将来的にはEUのような共同体を実現するステップになると考えています。ただ、あくまでも「開かれた地域主義」との観点であり、WTOの枠組みによる多国間交渉を補完する役割があると捉えています。
―農業分野や労働市場の開放に向けて、どう取り組んでいくのか。
農業自体を魅力ある産業に育成していくことが大事です。そのためには、「守り」から「攻め」の農業に転換していく構造改革が迫られています。現在、日本全体で農産物の輸入が年間約7兆円であるのに対し、輸出は約3500億円と大幅に輸入超過です。
そうした中で、東アジア市場を中心に、日本の長イモやリンゴ、ナシ、イチゴ、ミカンなどのブランド農産物の需要が増えており、輸出が始まっている状況です。この流れを加速させ、日本の農産物の輸出を開拓していくことによって、農業の活性化を図ることが戦略として考えられます。
労働市場の開放については、日本の雇用を維持しつつ、長期的には少子高齢社会の中で労働力の確保を図る上からも、介護や看護などの分野で段階的に開放し、人材を受け入れていく必要があるでしょう。
―アジアの中における日本の展望について。
東アジアを観ると、「ASEAN+3」といわれるように、日本、中国、韓国の3国の連携が軸になると思います。特に、日中の2国間ではFTAを視野に入れた共同研究を進める取り組みが重要です。
2005/1/20付公明新聞
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